こんにちは!
ムービクルの今野(イマノ)です。
ムービクルでは主に企画から撮影、編集までを担当しています。
さて、今回は私達ムービクルが最近制作させていただいた「沖縄大学様」の動画について、
- どのようなご要望があって
- それに基づいてどのような構成を作り
- どのように撮影し
- 最終的にどのような動画が完成したか
を解説していきます。
動画制作の依頼を検討していて、一つの動画が完成するまでの流れを詳しく知りたいという方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください!
沖縄大学様のご要望
沖縄大学のご担当者様にヒアリングをした結果、動画を通して達成したい目的は
『沖縄県内の出願者の獲得』であることが分かりました。
既に県内からの出願者数は順調に増加しているものの、WEBの力を使ってより沖縄県での認知を高めていきたい、というのが沖縄大学様のご要望です。
よって、「沖縄県内の大学受験を考えている高校生」に沖縄大学の存在を訴求できる動画作りが私達の目的となりました。
ムービクルが考えた動画構成
今回のポイントは「沖縄”県内”の高校生」がターゲットであることです。
これが仮に”県外”の高校生がターゲットであれば、
- 綺麗な海
- 人と人との強い絆
- 豊かな文化
のような、沖縄県そのものの魅力を絡めた動画制作も一つの選択肢でした。
大学の魅力だけでなく、県の魅力もPRすることで、沖縄県での生活も視聴者にイメージしてもらえるような動画です。
しかし、今回のターゲットはあくまで「沖縄県に既に住んでいる」県内の高校生たち。
つまり、沖縄県自体の魅力は既に知り尽くしている方々です。
沖縄県としての強みではなく、あくまで「沖縄大学単体としての魅力」をより深堀りして考える必要がありました。
高校生が大学選びで重視すること
学研総合教育研究所が2018年に行った「高校生の日常生活・学習に関する調査」の中の「大学受験について」にて、“大学受験で重視すること”として以下の3点が上位となりました。
- 学びたいことが学べる
- 就職に強い
- 地元から通える
参考:学研総合教育研究所「高校生白書WEB版 高校生の日常生活・学習に関する調査」
自分たちの未来を想像できる動画を作りたい
上記の調査結果を受け、1位から3位を満たせる動画として、
『沖縄大学を卒業したOB/OGへのインタビュー動画』
を考えつきました。
複数のOB/OGにインタビューをさせていただき、それを動画化します。
それが
『沖縄大学に進学することで、どのような未来が待っているのか」
を明確にイメージできる動画になると考えました。
また、卒業後の進路も具体的にイメージできるよう、校内でのインタビューだけでなく、それぞれの職場にお伺いし、実際に仕事をされている様子も撮影させていただくことにしました。
高校生にとっては、未来の先輩となるかもしれないOB/OGの方々が社会で活躍している姿を実際に見ることで
「沖縄大学で学んでこの人達みたいに自分もなりたい!」
と思っていただくことが狙いです。
質問 | Q.沖縄大学で学んだこと | Q.沖縄大学で学んだ後今の仕事を選んだ理由 | Q.沖縄大学を選んだ理由 |
学生が得られるもの | 学びたいことが学べるかどうかのヒントになる | 自分の就きたい仕事に就けるかどうかのヒントになる | 地元から沖縄大学に通うべきかを判断できるヒントになる |
撮影までの段取り
インタビューと職場密着には当然、OB/OGの方々のご協力が必要不可欠です。
まずは沖縄大学様とお打ち合わせをし、ご協力いただくOB/OGの選抜をお願いしました。
条件としては、
- 高校生たちと近い世代であること
- 男性/女性を可能であれば2名ずつ
- 出身学部もそれぞれ異なることが望ましい
としました。
沖縄大学様がOB/OGの方々に出演依頼をしてくださっている間、私達は動画の構成と、それに基づく絵コンテを作ります。
動画の構成と絵コンテ作りでは、以下のことを特に意識しました。
- 高校生たちがOB/OGに一番聞きたい質問は何か
- 視聴者を飽きさせない動画の尺はどれくらいか
- 視聴者を一気に引きつけるオープニングの演出は
- 高校生たちがOB/OGに憧れを持ち沖縄大学に興味を持ってもらうために必要な画は
「沖縄県内から沖縄大学に出願する人をさらに増やす」
という目的から逆算して、その目的を達成するために最適な演出を考えるのが、私達ムービクルの仕事です。
最終的に、尺としては10分弱の動画にすることに決定しました。
当日の撮影
さて、無事ご協力いただく4名のOB/OGの方々が決まり、動画の構成ができあがったらいよいよ現地での撮影です。
まずはインタビューから。
OB/OGの皆様とは初めてお会いするので、硬い雰囲気をなくし、安心して思っていることをお話しいただけるよう、簡単なアイスブレークから始めます。
インタビューも一問一答のキッチリとしたインタビューでは、つい表情がこわばってしまうため、フランクな会話形式にすることを意識しました。
実際にお仕事をしている風景の撮影も、普段の表情やご活躍ぶりを動画に収められるよう、カメラマンの存在がノイズにならないことが重要です。
事前にそれぞれのお仕事の内容をお聞きし、一番お仕事の様子が伝わり、尚且生き生きとした表情が収められる場面を逃さず撮影に臨みました。
編集、そして完成
撮影が終わるとすぐに東京に戻り、早速編集です。
出演者の皆様のご協力もあって、とても素敵な映像素材が撮れたので、今度はそれをより魅力的に、且つメッセージが伝わりやすい動画へと仕上げていきます。
編集時には以下のことを意識しました。
- 伝えたいメッセージを端的に伝える
- 最後まで動画を見てもらえるよう飽きが来ない様々な表現を駆使する
- 視覚的に美しいと視聴者に思ってもらえるよう色味を整える
そして、二週間の編集時間を経て、ついに動画の初稿が完成しました。
その後、沖縄大学様にお送りし、幾つかの微調整を経て、ご満足いただいた最終版を納品しました。
初回のお打ち合わせから最終版の納品まで、制作期間は約2ヶ月です。
徹底的に目的を意識した動画制作
今回制作させていただいた動画は、沖縄大学様が催している高校生向けオリエンテーションの場などで順次公開されていく予定です。
動画を見た高校生たちからの反響は、また改めてお伝えしていきたいと思っています。
今回の沖縄大学様の動画に限らずですが、動画制作において大切なことは
「動画の目的を徹底的に意識し続けること」
です。
今回も、「沖縄県内からの出願者数を増やす」という目的を常に意識しながら撮影・編集に臨ませていただきました。
私達ムービクルでは、ご依頼くださるお客様の目的達成を常に意識した動画制作を行っています。
本記事を読み、「動画制作も検討してみようかな」思ってくださった方がいらっしゃいましたら、気軽な相談からでも構いませんので、ぜひご連絡ください!